お庭をお持ちのたくさんの方が雑草に悩まされ、そしていろいろ雑草対策をしています。
それでは、一番有効な雑草対策はどれでしょうか?
雑草対策としては一番オーソドックスなこの方法ですが、根気がいります。5月から10月くらいまではどんどん伸びますので、少なくとも2週間に一度はやらないといけません。(熱中症対策や蚊にくわれながらは大変です。)
自分でやる場合は時間がかかるだけで直接的な費用は当然かかりません。
植木屋等に依頼する場合は、だいたい次の通り
・草刈・・・300円~/m²当たり
・草取り、草むしり・・・1000円~/m²当たり
但し、プロの職人がやりますとさすがにキレイになりますが、いずれ又伸びてしまうので、何度か依頼することになり相応のコストになります。
雑草対策用の農薬です。
全ての植物を枯らしてしまう非選択性除草剤と対象となる雑草のみを枯らす選択性除草剤があります。
それと即効性が高く残留しにくい液剤タイプと効果が長く続く粒剤タイプがあります。
それぞれの必要に応じて使い分けます。
除草剤の欠点
1)危険:身体に付着したり散布中に吸い込んだりすると大変危険ですので取扱いにはくれぐれも注意を要します。
2)他の植物を枯らす:不注意に散布すると、大切な他の植木や草花まで枯らしてしまいます。
3)できるだけ長く効果を維持させようとすると残留してしまい環境破壊の元になります。
いろいろな種類の除草剤がホームセンター等で市販されています。
一般的なもので ラウンドアップ(非選択性) 1L 4,000円~5,000円など
だいたい一度散布すると数ヶ月は効果を維持します。
人工的に加工された砕石や、自然の力で小さくなった天然砂利などを敷き詰めます。3~5cmくらいの厚さに敷き詰めると3~5年は雑草が生えません。
砂利敷きの欠点
1)何年かたつと石の重みで徐々に沈み土が出てきます。土が出てくるとすぐに雑草が生えてきます。ただ何もしていない土よりは雑草が抜きやすくなります。
2)砂利の上に枯葉が落ちると、掃き取れなくて手で一枚一枚とらなくてはならず、かなり大変です。(雑草以上にやっかいかも)
最も一般的な砕石敷きの場合
造園会社等に依頼して厚さ5cm(土を漉き取って砕石を敷く)の場合
2000円~/m²当たり
これで3~5年はもちます。
雑草対策の専用シートで、防草シート、除草シート等と呼ばれ雑草を防止します。
いくつかの種類があり、
合繊不織製 (最も一般的で施工性、耐久性に優れている)
合繊折込製(柔軟で透水性に優れている)
最近は天然原料100% のものも出てきており、そのまま放置しても自然に土に還ります。合繊のものは廃棄しないといけません。
耐久年数は約5年くらい。
雑草防止シートの欠点
1)敷くときにちょっとでも隙間ができてしまうと、すぐに雑草が生えてきます。
2)黒いシートなのでそのまま庭に使用するとチョット見苦しいです。そこでシートの上に砂利等を上に敷くのが最も一般的なやりかたです。
3)雑草防止シートの上に砂利等を敷くと、上に枯葉等が落ちてきた場合、掃き取れなくて手で一枚一枚とらなくてはならず、かなり大変です。
(以上が雑草防止シートを使って後悔したといわれている人たちの意見)
最も一般的な砕石敷きの場合
造園会社等に依頼して防草シートを敷いてその上に厚さ5cmの砂利を敷いた場合
5000円~/m²当たり。
これで約5年もちます。
土に水をかけるだけで固まる、土でできた簡易コンクリートのようなもの。
土のような色合いなのでコンクリートと違い庭などに使用しても自然な印象になる。
雑草対策としては一度しっかり施工すると大変効果が高い。
排水性も多少ある(ホームページ等で排水性ありとうたっているのを多く見かけますが実際はそれほど無く、実際に使用して水がはけなくて困ったという声を良く聞きます)
又、「自分でも簡単にできる」などと言っているところもありますが、大変重く又ある程度の面積では水平を取る等の作業も必要となり、素人の方が自分でやるのは実質不可能に近いです。
どのくらいの厚さに敷いたらいいか?
※3cmくらいの厚さではひび割れたりしてしまうことも多く、5cmは必要。
基礎砂利は必要か?
※基礎砂利は必要(それも厚さ5cm)で、これが無いと水平を保てなくなりひびだらけになる。
水で固まる土の欠点
1)コストが高くなる。
2)施工が難しい(ホームページ等で簡単にできます!などと宣伝している会社もありますが、実質素人で綺麗に仕上げるのは無理)
25kg入りで 1袋 約2500円~3,000円
1m²(5cmの厚さにしたばあい)あたり3袋必要
それに基礎砕石 5cm必要
造園会社当に依頼した場合
8000円~12000円/m²当たり。
最近雑草を悪者扱いせずにうまく付き合っていこうという人たちが出てきています。
雑草を根こそぎ取ってしまうのではなく同じ庭に共存する植物として扱い、薬草として利用したりしています。
「雑草という名前の草は無い」 - 昭和天皇の言葉ですが、一度雑草を見直してみるのもいいのでないでしょうか。
この本が大変参考になります。
「雑草と楽しむ庭づくり」 ひきちガーデンサービス曳地トシ+曳地義治著
○最も雑草防止効果が高いのは⇒水で固まる土(但しコストも一番高い)
○一番安いのは⇒自分でヤル&雑草とうまく付き合う
ですが、グラフにすると以下のようになりそうです。
効果を優先するか、コスト優先でいくか、それぞれのお宅の実情にあったベターな選択をしてください。